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CD-ROM「江戸東京古地図散歩」

小笠原徳彦 '97.08.14


表題の通りの CD-ROM を一月ほど前に購入しました。スペック的な説明は発売元にお任せするとして、使用感などレポートさせていただきます。


コンテンツですが、幕末期の尾張屋版の切絵図を中心に組み立てられ、ズームアップ・ダウンを駆使して場所からみたり、ランドマーク検索をしたり、さらには現代図との重ねあわせをするなどといったこともできます。ランドマークには解説が付記され、一部には安藤広重の描いた風景も見ることができます。

特に面白いのがランドマーク検索で、現代のランドマークと江戸時代のランドマークと両方が検索対象なので、「長谷川平蔵と遠山金四郎が同じ拝領屋敷だったってホントかな」とか「東京タワーの近くって何があるのかな」などといった調べかたが可能です。さらにそうやって飛んでいった地図の周りをぐりぐりと動かし、さらに近くのランドマークについて解説を読んだりすることもできて、結構ぐちゃぐちゃいじってるだけでも遊べます。


ちょっと気になるのが操作性ですか。まず重い!なんでこんなに重いんだろうと思うぐらい重い。私のマシン、これでも一応 MMX Pentium 233MHz のメモリ 96MB なんですけど。Director で作られているせいかしらん。

ランドマーク表示、現代図との重ねあわせやランドマーク表示機能は縮尺に制限があるため、引いた状態で確認できないのも残念なところです。まぁ、実用上困ることはないんですがねぇ。解説文などを表示するウィンドウがリサイズできないのもちょっと減点かな。

総じて、コンテンツのよさが操作性で減点されているという。惜しいなぁ。


SOTEC WinBook Trim 133 で動く「江戸東京古地図散歩」さて、せっかく地図があるのだから、ソフトのタイトルどおり、ノートパソコンなどに入れて散歩に出かけたいところですよね。ところが本ソフトはCD−ROM収録ですから、CD−ROM内蔵のノートパソコンか、あるいは別にCD−ROMドライブをかばんに詰めていかないといけません。これではせっかくの魅力も半減ですよね。

でも実は、非常にあっさりとハードディスク上にコピーして動かすことができます。方法はライセンス上の問題があるかもしれなので詳しくは述べませんが、パソコンにちょっと詳しい人ならすぐにわかるでしょう。どうしても知りたい方はメールしていただければこっそり教えられるかもしれません (^^;)

写真は私の愛機の SOTEC WinBook Trim 133 で動かしているところです (クリックするともうちょっと大きな画像で見ることができます)。640 x 480 の画面ですけど、なかなか使える感じですね (遅いけど)。このように、解像度が低くてもそれなりに使えるところがこのソフトのいいところです。でも Libretto ほど画面が狭いとどうでしょうねぇ。

さて、今度はこれを片手に深川でも散歩してみるかな。


ということで、江戸を舞台とする「秘伝の声」マスターにはオススメです、ハイ。


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