「火盗改メ」と「秘伝の声」について

最終更新日:'98年1月24日


■火盗改メとは?

私たち「火盗改メ」は、高校時代の友人たちが、千葉県下(千葉市・佐倉市・船橋市)のメンバー宅を持ち回りでRPGをプレイしているという、サークルとも言えない弱小サークルです。

「火盗改メ」というのは、池波正太郎「鬼平犯科帳」で有名になった、江戸時代の警察組織「火付盗賊改メ方」からとった名前です。なんでこんな名前なのか、ということはすぐ後で明らかになることでしょう。

主にプレイするのはルーンクエスト・クトゥルフの呼び声といったところです。昔はブルーフォレストのキャンペーンもやってました。時々スキーに行ったり合宿に行ったりもしてます。でも社会人中心で忙しいせいか、順番待ちのシステムも多いです。
中心メンバーが海外の未訳システムを(英語力を省みず)買いまくるのがその一因と言えなくもないですね。現在の活動の中心は「新たに買った海外物のシステムについて電話で語り合う」というのが正確かも知れません。(;_;)人材の確保が急務ですな。

そんな私たちですが、現在心血を注ぎ、唯一サークル活動として誇れるものがあります。本格時代劇RPG「秘伝の声」の展開です。我々「火盗改メ」を知っていただくには、「秘伝の声」を知っていただくのが早道といえましょう。

というわけで「秘伝の声」のご紹介と参ります。


■「秘伝の声」とは?

基本ルールブック第2版の「はじめに」から引用します。

「秘伝の声」は、本格時代劇ファンによる、本格時代劇のためのRPGシステムです。ファンタジーの世界観を江戸時代に移しただけのシステムや、マンネリ時代劇を再現することしか考えていないシステムと違い、さまざまなドラマを演じることができる、大人の時代劇ファンに送る、まさに本物の時代劇RPGです。

そう、目指すところはあくまでも、本格時代劇を忠実にゲーム化しようというものです。時代劇らしい戦闘のためのルール、特徴あるキャラクターづくりのためのさまざまな特徴・性格、時代考証も考えられた数多くの職業。すべて、本格時代劇を自分たちの手で創造したいという希望をかなえるために用意されています。

「時代劇なんて知らないし...」とおっしゃる方でも大丈夫です。「秘伝の声」のルールブックを開けば、そこには江戸時代についての豊富な情報が。物価、文化、生活、職業と、ロールプレイング、マスタリングに必要な知識が満載です。さらにサプリメントで分野別のより詳しい情報がフォローされ、ルール面も強化されます。

さあ、あなたも「秘伝の声」で、江戸時代というすばらしい物語の舞台に足を踏み入れようではありませんか!!


■「秘伝の声」の特徴

「秘伝の声」のキャラメイクは、GURPSに近いキャラクターポイント(CP)制を取っています。多彩な性格・(身体的)特徴と、非常に多い(基本システムだけで39種類)職業が、PCのさまざまなバリエーションを可能にしています。

キャラクターメイキング (「秘伝の声」では「個人設定」といいます) は、経歴制を取っています。PCのそれまでの半生をイメージするだけでキャラクターが作成でき、感情移入度もバツグンです。

判定システムは 2D6+修正 が目標値を超えたら成功という方式です。6面体しか使わないところが楽でいいですね(笑)。修正の計算なども単純でわかりやすくなっています。

戦闘についてはユニークです。体力に相当するパラメータはなく、攻撃が命中したならば死亡か戦闘不能です。この点、時代劇らしいシビアさが出ています。

また戦闘には、雑魚相手の「雑魚戦闘」と親玉相手の「親玉戦闘」という2種類があります。雑魚戦闘では、娯楽時代劇風の入り乱れるスピーディーな戦闘を表現し、親玉戦闘では、しばしのにらみ合い(これは「気合い」と「精神力」という二つのパラメータの対抗で表現します)で間合いをじりじりと詰めあい、一刀でけりが付くという、剣豪小説でありがちな緊迫感のあるシチュエーションを表現しています。

ルール的にはこんなものでしょうか。

でも実は「秘伝の声」の特徴はルールでなく、リサーチに凝りまくった設定です。

職業の解説や衣食住についてなど、「そこまで知らなくてもゲームは出来るよ」というほどに書いてあります。例えば「役者」と「芝居者」の違い、というのはご存知ですか? 私は知りませんでしたが、「秘伝の声」にはしっかりと記載されています。

さらにサプリメントで分野別の情報を満載。単なるルールブックだけではなく、時代小説を読むための副読本として、あるいは単に読み物としても楽しんでいただけるようなものになっています。

もちろん、これらの情報は知らなくてもプレイには支障はありませんし、活字嫌いの方は無理に読まなくても結構です。ですが、特にリアルロールプレイヤーの皆さん。背景知識というのは、多ければ多いほど楽しいと思いませんか? 私たちはそう信じています。自らのロールプレイを深めることに喜びを感じる方に、この上ない楽しみを供給したい。それが私たちの理想です。

(目指せ日本のルーンクエスト(嘘)。)


■「秘伝の声」の入手方法

現在、「秘伝の声」の入手方は、年に2回のコミックマーケットの会場での販売だけとさせていただいております。これは人手、金銭的な面の問題です。

非常に残念ですが、通販に関しては現状では行うつもりはありません。ただし、「どうしてもほしい!」というのであれば、個人的に相談に応じられるかもしれません。その時はご連絡ください。ご期待に添えるかどうかはわかりませんが。


■最後に

こうして書いてみると、持ち上げすぎという感じもしますね。(^^;)

そりゃ「秘伝の声」は完璧ではありません。「火盗改メ」のメンバーは素人ですから、文章だってうまくないでしょう。何といってもイラストが全然ないし。だれも描けないところが悲しいですね。

しかし、私たちの「時代劇をRPG化しよう!」という気持ち、時代劇・時代小説に対する「愛情」は本物です。それを少しでも伝えたい、そのために「火盗改メ」は「秘伝の声」とともに成長し続けていきたい、そう考えています。

そこで。

「火盗改メ」では、新規メンバーを密かに募集しています。次の条件に一つでも当てはまる方は公式BBSにでもご連絡ください。おまちしてま〜す。


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