一年は一年の工夫あり
--- 近思録‐治法類
江戸見ぬと牢へ入らぬとは男の内じゃない
--- 夏祭浪花鑑‐三
数々の事件を解決し、真剣勝負に打ち勝ってきたもの達は、 その経験を通じて、少なからず成長していきます。 また、毎日修行に打ち込むことも、人にとって大切な人生の糧です。
「秘伝の声」のキャラクターは、 長い時間を掛けた日々の生活でも、またなんらかの特別な経験を積んでも、 すこしづつ成長していきます。 キャラクターは真剣勝負に勝ち抜いても、 武術を修めるものに勝てません。 また、修行ばかり積んでいても、真剣勝負の緊張感には耐えられないのです。
日々の生活での成長要素と経験による成長要素をバランス良く伸ばして行くことが、 強くなることへの近道といえるでしょう。
七ノ一 ゲーム内時間の経過による成長 |
日々の生活の中で、人はいろいろな鍛練を積んでいるものです。 それは剣術の修行のように能動的なものもあれば、大工仕事のように日々の仕事から 少しずつ身についていくものもあります。
「秘伝の声」ではこの点を表現するために、キャラクターはゲーム内で 一定の時間が経つ毎に成長していきます。
キャラクターは、 ゲーム内で正月 (1月1日)を迎えるたびに、キャラクターポイントを1ポイント得ます。 これは後述の「経験による成長」とは無関係で、事件があろうとなかろうともらえます。
ここで得たCPは、「経験による成長」で得たCPとあわせて、 新たな経験能力値や特技を「買う」のに用いることができます。
技能を選ぶ まず、どの技能の「修行ポイント」を得るかを決めます。 選ぶことができる技能は、 現在ついている職業の「技能」と、すでに所有している「技能」になります。
才能を決定 選んだ技能が新たに修得する技能であれば、「才能」を決めなければなりません。 すでに修得している技能ではすでに決まっていますので本項は飛ばしてください。
一ノ八ノ三「技能の修得」で説明した通り、 才能は、そのキャラクターがどれだけその技能を修得するのに向いているかを 表しています。才能の数値が高ければ高いほど、技能を高いレベルで早く修得することができます。
才能の初期値は0で、才能を1ポイント増やすごとに、10CPを消費します。
才能は、技能を新たに修得する時点で決定しなければなりません。 このとき決定した才能の値は、あとで変化することはありません。
才能の目安を再掲します。
0 人間として最低限 1 一般人 3 飲み込みが早い 5 大器の片鱗が見られる 8 天才 10 不世出の天才
修行ポイントの算出 獲得する修行ポイントは次の式で算出します。
一ノ八ノ三「技能の修得」を参照してください。 ゲーム時間内で1季節の半分以上、 師匠に当たる人物がいたならば、× 3 で計算することができます。
修行ポイントの加算と技能レベルの更新 得られた修行ポイントを、現在の修行ポイントに加えます。
加えた結果で下表を見て、レベルを更新してください。
| レベル | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 必要修行ポイント | 20 | 80 | 180 | 320 | 500 | 720 | 980 | 1280 | 1620 | 2000 |
| レベル | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | … | n | … | |
| 必要修行ポイント | 2420 | 2880 | 3380 | 3920 | 4500 | 5120 | … | 20 × n2 | … | |
七ノ二 経験による成長 |
「秘伝の声」のキャラクターたちは、 さまざまな事件に関わっていくことになると思います。 そのような経験は、人生の大きな糧となるわけです。
このような形で与えられるCPを経験CPと言います。
セッション中に得た座布団は、セッション終了時にCPに変換されます。 これを「座布団CP」といいます。
座布団1枚につき座布団CPを1ポイントとして計算してください。
座布団はすべてCPに変換しなければならず、 次のセッションに持ち越すことはできません。
経験CPと座布団CP、年に1度もらえるCP、そして個人設定時に余ったCPを 合わせたものが成長に使用できるCPです。 セッション終了時に、これらのCPの合計を消費することにより、 キャラクターを成長させることができます。
CPを獲得するのはゲーム中でもありえますが (正月経過時のキャラクターポイント獲得で獲得するCPなど)、 それを用いた成長はあくまでもセッション終了後でなければならないことに注意してください。
CPを用いて成長させることができるのは、経験能力値と特技です。 経験能力値を1ポイント伸ばすのに10CP、 特技を1レベル伸ばすのには5CPを消費します。 経験能力値に上限はありませんが、 特技の上限は10レベルです。
CPを用いてどの経験能力値、どの特技を成長させるかは自由です。 新たな特技を修得しても、今までの特技にCPを新たに払ってレベルを追加してもかまいません。